自分が同性愛者だとはっきり自覚したのが二年前、

高校一年の夏だった。

そして、自覚してから数週間、どうしても

友人にカミングアウトしたくなった。

友人との会話中に、意識せずばらしてしまうのが

怖かったからである。

例えば、ついつい

「彼氏が欲しい」

とか言ってしまったり・・・(爆)。

いいじゃん・・・欲しいんだから・・・。

ま、それおいておいて、

意を決して、家に遊びに来ていた友人に

カミングアウトすることにした。

「あのさ・・・、少し驚く事言っていい?」

「何?」

「俺さ、実は男が好きなんだよね。LIKEじゃなくてLOVEで」

「ふーん」

・・・・・・・・・。

って、おい!それだけかよ!

「驚かんの?」

「いや、驚いてるけど、何となくそんな気はしてたし」

なるほど・・・って、それはヤバイでしょ!

「俺そんな態度してる?他のみんなにもばれてるかな?」

「大丈夫なんじゃないの?多分」

全然動じない友人を見て、急に気が抜ける。

「何か、緊張して損した感じ・・・」

「緊張するかフツー?でも、ま、いいじゃん。そんなことよりさ・・・」

以後、全く関係ない会話が長々と・・・。

何か、まさに拍子抜け?

そりゃ「気持ち悪い」とか言われるよりは

ずっとよかったけどさ・・・。

(それからしばらく後に親にもカミングアウトした。

そっちはかなり荒れたんだけど、その話はまたいつか。)